AutoCADの環境設定|線分角度入力|円|オブジェクトスナップ

Enterの代わりに右クリックで操作

初期設定では、右クリックをするとメニューが表示される。操作する人によっては右クリック=Enterにしたほうが作図速度も早くなるので、試してみるもの良いでしょう。設定はオプションにて行う。

オプション設定

基本設定タブ→作図領域のショートカットメニューにチェック入れる→右クリックのカスタマイズをクリック


既定モード

コマンドが何も実行がされていない状態で、選択されたオブジェクトが一つもない時に、右クリックをした場合の機能を設定する。

編集モード

コマンドの実行がされていない状態で、一つ以上のオブジェクトが選択されている時に、作図領域で右クリックをした場合の機能を設定する。

コマンドモード

コマンドの実行されている状態での右クリックをした場合の機能を設定する。

AutoCADの環境設定

作図領域の背景の変更

インストールしたばかりのAutoCADを起動すると、作図領域が白の状態です。


しかし、長時間パソコンで作図していくわけですから、作図領域が白い状態だと眩しく感じてしまい目に負荷がかかってきます。また、色を使い分けるようになるので、黄色や緑など見づらくなる色が出てきます。2011の場合、初期設定の背景がグレーですがこの状態では、画面がぼやけた印象になってしまい、どうも使用しづらいです。

見やすい環境に変更する

何が見やすい色なのか、正解は黒です。使用頻度の高い色が見やすいく、目にも優しいということです。

変更の仕方

コマンドラインに「op」と入力し、確定させる(Enterを押す)


オプションから表示タブの色のボタンをクリック。


2Dモデル空間の共通の背景色をBlackに変更する。

コマンドラインの文字の大きさ

表示タブ→ウィンドウ要素の中からフォントをクリック


サイズを大きくする

線分角度入力

AutoCADの角度に対する認識は以下のようになっています。


同位角と錯角
同じ平面上の2つの直線を延長しても交わらない状態を平行といいます。この2つの直線を平行線といいます。平行線の性質に対し、同位角と錯角が生まれます。

同位角
下図の直線aと直線bが平行です。この平行線に交わる直線があります。この直線には傾きがあり、角度があります。下図で、同じ記号の角の組みを同位角といいます。同位角は同じ位置関係の角という意味。

錯角
下図で、同じ記号の角の組みを錯角といいます。錯角は平行線の内側にある交錯した角のことです。

円の描き方

  • エイリアスは「C」
  • 描き方は「中心・半径」「中心・直径」「2点」「3点」「接点・接点・半径」「接点・接点・接点」

オブジェクトスナップ

オブジェクトスナップには、常に有効になっている「定常オブジェクトスナップ」と一時的に有効にすることができる「一時オブジェクトスナップ」がある。

定常に設定するオブジェクトスナップ

ステータスバーのオブジェクトスナップの位置にマウスカーソルを合わせて右クリック→設定をクリック。


端点、中点、中心、交点、延長にチェックを入れる。

一時オブジェクトスナップの概念

一時オブジェクトスナップの操作で苦戦する人が多かったので、考え方と手順をまとめます。

  1. まず線分や、円などのコマンドの実行を行う
  2. 点を取る際にオブジェクトスナップを使用するので、定常になっていないスナップを使用する場合は、ここで「Shift+右クリック」
  3. 一時的に有効になったオブジェクトスナップで、取りたい点をクリックする。
  4. 一時オブジェクトスナップは、一度点を打ったら、リセットさせるので、続けて使用することはできない。再度使用したい場合は、もう一度「Shift+右クリック」
一時オブジェクトスナップの選択を間違えてしまった場合

近接点を選択するつもりが、垂線を選んでしまった等、間違ってクリックしてしまった場合は、再度「Shift+右クリック」で近接点を選んでも、一時オブジェクトスナップは正常に機能しません。「Esc」キーでコマンド自体をキャンセルすること。